「長屋王残照記」について

この間、里中満智子の漫画作品「長屋王残照記」の1巻をブックオフで見つけ、続きを読みたかったので、アマゾンで注文して2、3巻も入手しました。
それで全部読むことができたのですが、感動しながら読んでしまいました。

奈良時代、万葉の時代を舞台にした歴史ものですが、時代考証がとてもしっかりしています。
元明天皇から元正、聖武天皇の時代にかけての物語で、天武天皇の孫に当たる長屋王の一生が描かれています。

皇位継承権を持つ皇族としての栄光と、悲劇的な最期。
皇族中心だった政治に、藤原氏の力が次第に影響力を増していく時代の流れの中で、長屋王はその高貴な血筋と優秀さのためにその存在を危険視され、藤原氏一族に陥れられてしまうのです。

女帝元明天皇とその娘の女帝元正天皇。
元正天皇の妹である長屋王の妻・吉備皇女。
気が弱く病弱な天皇・聖武天皇と、その藤原氏出身の美しい妃光明皇后。

野心家の政治家である藤原不比等とその息子たちの藤原4兄弟。
さまざまな人物像がよく描かれていて、みんな魅力的なキャラクターです。
ベテランならではの筆力、表現力だと思いました。

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